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デザインの視点
海外・新興国
2013年3月1日

「人民広場」は、地図でも文化でも上海の中心!? お披露目文化で注目の的がいっぱい

皆さんも「人民広場」と言えば、上海の繁華街の中心地であり、仕事に観光に訪れた時も目印や基点として訪れる場所ではないかと思う。それもそのはず、御存知の方も多いと思うが、人民広場は地図上でも基点であり、主要施設の位置は人民広場からの距離で示されており、地下鉄の中心でもある。そんな人民広場は今、他の目的でも中心になっている。

早朝の太極拳や社交ダンスの練習は、朝の5時位から始まる。その多くは、年配の方々が楽しんでいるようだ。練習を続け上手になるとグループの指導者となり、自分の技を見せる発表の場になっている。つまり、人民広場はエクササイズのメッカ、社交の場としてだけでなく、「晴れ舞台」と言う重要な意味をもつ。

また、興味深いことに、この場所は時間や曜日によってその目的が多様化する。
平日の昼は、観光に訪れた外国人や昼食をとる若者が集う。
そんな中、目にはいってきたのが、おじさんグループが広場内に点在するテーブルに座り、何かに夢中になっている光景。
よく見るとカードゲーム(ポーカー?)をしている。聞いた話によると、定年退職した人達が、集まって楽しんでいるとか。殆どが男性であるが、中には男勝りのおじさんの様なおばさんも混じっている!?
決まって4人が対決し、さらに大勢のギャラリーがそれを取り囲む。
その姿から、注目の的になる事は一つの優越感と言うか、ゲームに勝つこと以上の価値があるように感じられた。

「人民広場」は、地図でも文化でも上海の中心!? お披露目文化で注目の的がいっぱい
大都会の中の広大な自然と中国庭園は外国人観光客にとっても憩いの場。
散歩を楽しむ姿が見受けられた。

「人民広場」は、地図でも文化でも上海の中心!? お披露目文化で注目の的がいっぱい
多目的公園ならではの風景。昼食をとる若い女性グループやカップル、
昼の休憩時間を有意義に過ごすサラリーマンが公園内の自然をたのしんでいる。

「人民広場」は、地図でも文化でも上海の中心!? お披露目文化で注目の的がいっぱい
ギャラリーに囲まれてタダならぬ雰囲気が漂う中、カードゲームを楽しむ
おじさん達。真剣勝負でかなり白熱しているようだ。

同様にかたわらでは、ベンチに取り囲まれたちょっとした広場で、おばさんグループがダンスを披露し、そのピッタリ息の合った動きや可愛らしさについつい目を奪われる。通行人が立ち止まって見学したり、撮影をしている。彼女達も、注目される事で誇らしげだ。ここでもこの広場は「晴れ舞台=ステージ」となる。

「人民広場」は、地図でも文化でも上海の中心!? お披露目文化で注目の的がいっぱい
息ぴったりで踊るおばさまトリオ。通行人もついつい、写真を撮ってしまう。

今回の出張では残念ながら、週末に重ならず見る事ができなかったが、日本でもニュースになっていた未婚の子供を持つ親が子供のプロフィールを持ち、広場に集まり見合い相手を探す姿。今回のワークメンバーの、現地のうら若き独身女性スタッフは、以前その場にたまたま紛れ込んでしまい、息子の結婚相手を探すおじさん(=父親)に付きまとわれ大変な思いをしたそうだ。

このような婚活が激化する背景には御想像の通り、中国も日本同様、婚期が遅くなっている事が関係している。その要因としては国家政策や経済発展、西洋文化の浸透などを挙げることができるが、私見としてあえて一つ理由を付け加えるなら、今まで以上に女性の社会進出が進み自立した女性が増えていることと、一人っ子政策のために苦労をしたことがない、より優しく、おとなしくなった、いわゆる日本同様の草食系男子が増えていることが関係しているのではないか。その結果、女性が結婚相手に求める条件はますます厳しくなり、婚期も遅れることとなる。

一人っ子政策の影響で男性の数が多く、結婚が困難なのは男性かと思いきや、実は、上海では女性の晩婚の方が深刻化しているそうだ。中には、再婚を望む年配の女性自らが週末の人民広場で婚活している事もあるらしい。

広場での婚活とは日本人の我々からすると、かなり大胆な戦略でなかなか勇気がいるが、このようなアナログな方法が果たしてどれ位の効果があるのかも気になる。

このように婚活を始め人民広場が、今や「お披露目文化」の中心地にもなっている訳だが、今後それがどう移り変わっていくか次回の出張が楽しみになってきた。

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