KITE2020に向けて、皆様と共に目指したいこと
「次の“移動”を創る「人・技術・知恵をつなげる」研究会KITE」
(正式名称:Society for Next Transportation with KANSEI x Intelligence x Technology)は、
次の「移動」を共創する新たなプラットフォームとして昨年に発足して以来、数多くの方々に積極的なご参加をいただきながら活動を続けてまいりました。
一人や一社のちからをつなぐ、課題解決型勉強コミュニティ。
個人の思考を拡張する場であり、また次のビジネスにつながる出会いの機会としても活用いただいております。
コロナの流行によってさまざまな課題がたち現れており、様々な業界、識者の方からも“今後の在り方”に対する提言が出されています。
資本主義構造の限界、逆都市化、不平等の是正などなど――曰く、“ニューノーマル”の世界へ。
一方で、昨今指摘されている課題は、今回初めて露見したものではありません。
ニューノーマルの指摘する構造は、まさに「ひとや暮らし中心」の世界観であり、実はもっと前から私たちが無視し続けてきた課題だったのかもしれないとも感じることがままあります。
それなのに、今まで無視せざるをえなかったのはなぜなのか?
そして、それを越えようとするために必要なことは何か?
不可逆な変化だとして、何を手掛かりに考えていけばよいのか?
新しいスタートに向けて、知恵の必要な局面であると考えています。
「移動のこれから」を、ひとを中心に考えるための“よすが”として開催されてきたKITEです。
いまここでこそ、この大きな課題に正面から、みなさまとご一緒に取り組みたいと思います。
KITE 2020 緊急読書会
ニューノーマルを考えるカルチュラル・テクノロジー
蓮見孝先生とともに「デザインとしての文化技術」を読み解く 7月14日 13時半~16時 定員20名
「文化技術」という言葉をご存知でしょうか?
“テクノロジー“というとき、科学技術・自然技術“だけ”を思い浮かべてしまう傾向が、私たち現代人にはあるように思います。
ところが、最先端とされるAI領域では、アルゴリズムの思想が不足していることがすでに問題として顕在化しています。
(例:アマゾンの人事採用で、能力に関係なく女性の評価が低くなる傾向!)
これらは、「新たに解きなおす」必要がある技術的課題なのでしょうか?
それに対する一つの回答が、「文化技術」―カルチュラル・テクノロジーではないかと考えています。
今回は1冊の本―「デザインとしての文化技術」を手掛かりとして取り上げます。
いつもKITEで素敵なコメントで締めて下さる、蓮見先生(元筑波大学)にご紹介いただいた本です。
この本によると、社会の課題を捉え、解決する方法基盤を「社会技術」、その背景にある思考基盤を「文化技術」という、とあります。
本書はバブル崩壊後の1993年に出版された古い本ですが、正直なところ、私たちがまさに「いままで無視してきた」ことが、ことごとく指摘されていることに驚きました。
まさに今顕在化している課題は、この文化技術の活用がうまくなされていないことに端を発しているのではないかとさえ思います。
禍が去ったのち、元の木阿弥になりがちではありますが、ニューノーマルが問われる今、生きること、働くということについてのミッションやビジョンを各自が明確化する必要がありそうです。
難解な用語も多く、ひとりで読むにはなかなか難しい本なのですが、今回、蓮見先生に解説いただきながら、「文化技術」による考え方を体得するためのセッションを行います。
取り上げるのは3つのキーワード。
これからの時代を創るにあたり必要な考え方を身につけるため、セッションを通じ、単なる「知識」ではなく、生き生きとした自分の言葉にしていただけることを目指します。
リモートでの開催になりますが、オンライン授業の形式ではありません。
みなさまにはいつも通り、あるいはいつも以上に積極的なご発言を期待し、個人では得られない、複数の視点や知恵からの洞察を獲得する場にしていただければと思います。
KITE 2020 緊急読書会 開催概要
開催日 7月14日(火曜) 13時〜16時 予定
開催場所 ZOOM(オンラインセッション)
参加費用 無料
参加人数 20名まで
内容
13:00 オンラインランチ懇親会(任意参加)
13:30 開会の挨拶
13:35 インプットトーク(30分)+グループセッション(20分) キーワード❶
14:25 インプットトーク(15分)+グループセッション(20分) キーワード❷
15:05 休憩
15:10 インプットトーク(15分)+グループセッション(20分) キーワード❸
15:35 参加者発表
15:55 まとめのご挨拶
16:00 終会
※当日使用の資料やツールの詳細はご参加の表明を頂いた方に別途お送りさせていただきます。
事前に宿題として資料を読みこんでおいてください。
運営
富士通デザイン株式会社
ヒューマンセントリック・インテリジェントソサエティの実現をめざし、
お客様や社会とともに考え、人と社会とICTの関係を
心地よい体験へと変えるビジネスやサービスを創出。
フューチャリズム株式会社
未来社会洞察とテクノロジー活用を通じて、未来型ビジネスの構築、
未来型ライフスタイルの実現を支援。
シンクタンク的な社会科学分析力と、ITの企画実装アレンジ力を用いて
新規事業の企画・プロデュースを行う。
Trinity株式会社
トリニティは日本で最初のデザインコンサルティングとして誕生。
以来、デザインリサーチとクリエイティブ の両輪で
常に「ひと」を見つめ続け、グローバルにデザインを支援。
お申込み方法
下記のお申込みフォームより必要事項を記入してお送りください。
締め切り:6月30日(火)
https://form.run/@trinityshare–1591584395
※申し込み多数の場合は、KITE2020 会員入会予定の方を優先させていただきます。