社外との 実施につながる“アイディア創造手法”を実践する!身につける!
トリニティでは、2021年から新規事業創出、事業開発のミッションを担う技術・研究人材のための越境コミュニティを運営してきました。このたび、2023年度の開催に向けて新たに参加企業を募集することに決定しました!
当プロジェクトは、VUCA時代のイノベーションを推進するため、研究職やエンジニアなどの専門性を持つ人材が多様なアイディアを創出することを目指しています。科学や技術はイノベーションの種であり、それらの深い知見は今後ますます必要となっていきます。しかしそれらの知見だけでは「価値」の花はなかなか咲かないとも言われています。そこで私たちは、科学・技術の専門性とデザインの視点を融合させる新たなアプローチを用い、共創の形式でアイディア創出を行います。
2年間にわたる実験的な活動を経て、今回は新規参加企業を1~2社に限定して募集します。
(昨年度参加企業:・自動車部品メーカー、食品メーカー、通信系企業)
こんな方に
参考:技術・研究人材に期待されている活動
※赤字部分が本プログラムの対象
図:榊ら「企業における研究開発部門の役割と創出価値」(人工知能, 2021, 36 巻, 2 号)を参考にトリニティで作成
TCラボ概要
創る 異業種とコラボし、1社あたり3~40個のコラボアイディアネタを発想
学ぶ 新しい時代のオープンイノベーションに必要な要素を学ぶ
繋がる 他社の開発・技術人材と繋がり、共創の土台を構築する
開催形式
・レクチャー + ワークショップ + ネットワーキング(全3回、オンライン形式)
・業種・分野の異なる企業との共創(3~5社程度限定)
創る/学ぶを複数の企業間で行うことを通じ、文脈や領域の異なる他企業の人材とつながり、共創のための土台を構築します。
昨年度ご参加者の声
(昨年度参加企業:・自動車部品メーカー、食品メーカー、通信系企業)
2023年度 活動概要
テーマ:ポスト・オープンイノベーション
事業開発にオープンイノベーションの必要性が叫ばれて久しくなりました。
しかし実際には「自社で構想した事業に不足している技術や知財の補填」にプライオリティが置かれ、協業相手先との利害がかみ合わないことが原因で必ずしもうまくいっていない状況も多く見受けられます。
弊社ではこれからのオープンイノベーションの在り方として、「志を共にする企業同士が解決すべき課題を共に考え、それに向けてお互いできることで事業を構想していく」という進め方も重要であると考えます。
今年は特に後者をテーマに「エフェクチュエーション*」として、外と繋がりながら必要な手法と態度を学び、実践する一歩を踏み出します。
※エフェクチュエーションとは優れた起業家に見られる、思考プロセスや行動を体系化した理論です。一般的なプロセスである目的から手段を構成していく(コーゼーション)ではなく、手元にあるものを組み合わせて失敗を成功に変えていく点に特徴があり、イノベーションを創り出すアプローチとして注目されています。
レクチャー&ワークショップ&ネットワーキング(半日 × 全3回)
※複数社が参加
10 月前半
レクチャー「オープンイノベーションの基本とこれから(仮)」
ワークショップ:領域横断への関係づくり/「手持ちのカード」を問い直す
オープンイノベーションとは何か?社内外の知的財産の活用についての基本を学ぶとともに、その課題とこれからの手法についてを講義形式で学びます。ワークショップでは、広義の内容に基づき、参加している他企業のメンバーを個人単位で知り、それぞれの知識やインフラ、つながり、想いといった手持ちのカードの意味を見直します。
10 月後半
レクチャー「エフェクチュエーション(仮)」
ワークショップ「新規事業・製品アイディア発想」
エフェクチュエーションの原則である「クレイジーキルト」を学び、試行します。じぶんが実現可能なことから考え、新しい価値を創出していくプロセスをデザインの視点で実践します。
宿題 ペアでのアイディアシート作成
他企業のメンバーとペアを組み、穴埋め形式でアイディアシートを作成します。
11 月
レクチャー「Fail Fast! 早く失敗しよう、しかしどうやって?(仮)」
ワークショップ「アイディアブラッシュアップ」
新たなチャレンジでは、いつまでも同じ視点で考え続けるのではなく、なるべく早く失敗することで新しい視点を得て、その失敗を成功の糧にしていくことが必要です。この回ではその方法やマインドを学び、試行します。
各回、終了後にオンラインでの交流会(ネットワーキング)を開催します。
講師&ファシリテーター
講師とファシリテーターは、株式会社シクロ・ハイジア代表の小林誠氏とトリニティ株式会社デザインリサーチャーの中森志穂が務めます。2名はそれぞれ異なる専門分野の知識と経験を持ち、新たな視点とアイディアの創出をサポートします。
講師:小林 誠 氏
株式会社シクロ・ハイジア代表。
NEDO 技術戦略研究センター フェロー
IPランドスケープを中心とした事業戦略・技術戦略・知財戦略策定支援、構造改革支援組織再編に伴う知財管理体制構築支援、グローバル知財管理体制構築支援等を行う。
公職
●委員 経済産業省・特許庁 産業競争力とデザインを考える研究会(平成29~30年度)
●委員 内閣府 知財のビジネス価値評価検討タスクフォース(平成29~令和元年度)
●委員 特許庁 顧客価値の創造と競争力強化に資する知財活用方法に関する調査研究(令和3年度)
他多数
ファシリテーター&全体設計 中森志穂
トリニティ株式会社 デザインリサーチャー
東京大学 学術専門職員 ビジョンデザイナー
筑波大学大学院 人間総合科学感性認知脳科学専攻 博士課程 単位取得満期退学(2011年)。筑波大学在学中に日本学術振興会特別研究員として採用され、感性工学をデザインの側面から研究。その後グローバル電子機器メーカーにて技術プロモーション全般を担当しつつ、任意団体にてオープンイノベーションによる新規事業、ソーシャルデザインに関わる。デザイナーとしても活動し、キッズデザイン賞ほか受賞。
現職では、デザインリサーチ、企画設計およびプロモーション全般を担当。次の“移動”を創る「人・技術・知恵をつなげる」研究会KITEや、DXDキャンプ(高度デザインDX人材になるための実践プログラム)など学びの場づくりにも取り組んでいる。
プロジェクトの背景:ファシリテーターから
技術・研究人材の組織に創造性をアドオンし
多様なアイディアを生み出し続ける仕組みを目指す
私自身も感性工学というデザインと工学、医学の複合領域の研究の出身です。科学・技術はイノベーションの種になることは間違いなく、医療、化学、工学、情報、などなどの各分野の深い専門知識は、これからの時代ますます必要となると考えています。
一方でそれらの深い知見をそのまま世に出しても「価値」の花が咲くことは稀です。価値創造工学や亀山氏*のご指摘によれば、「ダイヤモンド原石を発見し、採掘して加工して製品にして販売するプロセスが必要」ともいえます。
ここで、科学・技術の専門人材にとってなじみの少ない部分が、「加工して製品にして販売する」というプロセスです。そこには従来型のテクノロジーの専門性―深い科学的知識や分析的視点―に加え、異なる文脈の考え方であるカルチュラルテクノロジー(文化技術)が必要となってくるからです。
「デザイン」は文化技術の一種であるといえ、ひとや社会に対し価値のあるものを創り、提供する役割を担います。デザインで培われてきた手法やアプローチは様々ですが、「加工して製品にして販売する」プロセス全般のためのものともいえます。
科学・技術の専門性を持つ人材は深い知識や分析的視点がある一方、創造的で広く新しい繋がりを創る経験を得る機会そのものが少ないのも現実です。しかし、このような人材がオープンにつながり新しい視点を得て、デザインのアプローチをアドオンして自在に使いこなし、継続的にアイディアを産みだし続けられる仕組みを作ることは、これからの創造的な組織のキーであると考えられます。
新たなチャレンジを担いたい方のご参加をお待ちしています。
*亀山秀雄「科学技術イノベーションにおける価値創造プロセスとP2M」一般社団法人 国際P2M学会誌 pp193-204, Vol.10, No.2 February 2015
https://www.jstage.jst.go.jp/article/iappmjour/10/2/10_193/_article/-char/ja/
ご参加概要
参加対象部署
企業の研究所/技術関連部門の方々
開催時期
2023年10月~11月(3回の勉強会&ミニワーク)+懇親会を想定。
※ オンラインでの実施を想定しております。
ご参加人数
セミナー:各回1社~10名。ミニワーク各回1社~4名。
※ 回による聴講者の入れ替わりは可能です。
※ ご参加企業数が5社以上となる場合は、ミニワークのみ参加人数を調整ご相談させて頂く可能性があります。
納品物
プロジェクト活動レポート( 2023年10月頃)
※ 実施プログラム中におけるプレゼンテーションデータに関しては、お渡しできませんのでご了承下さい。
費用
1社様辺り 500,000円(消費税別)
ご請求時期
プロジェクト開始時(第1回終了後)にご請求書を発行いたします。(7月末発行予定)
※請求書発行時期についてご相談がございましたら、別途個別に承りますので、ご連絡ください。
詳細についてのお問い合わせ、ご相談、お申し込みはこちらのフォームよりご連絡ください。
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