トリニティ株式会社

ロンドン視察

公開:2017年9月12日 更新:2017年9月12日

今年はロンドンを訪問しました。

 

北海道の北端より緯度が高いロンドンでは、
5月から8月の間、夜の9時頃まで日が沈まずに明るくなります。
街のカフェやパブのテラス席には、
今しか楽しめない陽気を求めて人々が集まり活気に満ちています。
対照的に、どんよりとした曇り空が続く冬の時期には、
人々はコートの襟を立てて無表情に街を行きかっており、
そのコントラストからは改めて、
気候が人の気持ちに与える影響の大きさを思い知らされます。

 

ちなみに日本からロンドンに行った時よりも、
ロンドンから日本に帰ってきた時の方が時差ボケが辛い、
という話を聞きましたが、こちらは本当でした!
これから行かれる方はお気を付けください。

<Hydeparkを楽しむロンドンの人々>

これは世界的な傾向でもありますが、
ロンドンにおいてもSOHOや在宅ワーク 等の働き方や働く場所の多様化が進み、
政府の政策もあり、新しい住宅にワーク用のスペースを設ける動きが進んでいます。
これまで以上に住まう場と働く場の境目が無くなっていく中、
そこに置かれる家具やプロダクトのあり方や佇まいについても、
より一層の変容が求められていくのかもしれません。

 

東京23区の半分程の面積であるロンドン中心部は慢性的にスペースが不足しており、
住居費に掛かる金額がとても高い状況は東京と同様です。
その中で、若いクリエーターを中心に家賃の低い郊外に移る動きが加速しており、
そうしたクリエーターが集まることで注目される個性的な街も生まれています。

 

ケント州のマーゲイトもそうした街の一つで、美しい海辺の景色を持ち、
元々はロンドンからの日帰りレジャースポットといった位置付けの街でしたが、
2011年にテイトギャラリーの別館がオープンしたこと、
また地元出身のアーティストのトレイシー・エミンの活動もあり、
ロンドンの若手アーティストに注目を浴びる街となり、現在では彼らの移住が進んでいます。
今後は、こうした新しい街から発信されるであろうトレンドからも目が離せません。

<ロンドンは比較的コンパクトな街であり、その郊外には個性的な街が生まれつつある>

イギリスと言えば食が美味しくない!
という事で有名になってしまっていますが、
20年ぶり位のロンドンだったのですが、
現在のモダンブリティッシュのレベルがとても向上していることに驚きました。

 

イギリスでは2000年代半ばにセレブリティシェフと呼ばれるスターシェフが台頭し、
一大グルメブームが起こったそうで、
それを皮切りにロンドンのレストランやカフェのレベルも一気に向上したそうです。

 

現在ではオーガニックをテーマとしたレストランやカフェ、スーパーマーケット 等も多く、
食を通した健康意識の高まりはロンドンを語る上では外せません。
来訪の際は、ぜひイギリス料理もお楽しみください!

<ロンドンの中心部にあるモダンブリティッシュを提供するレストラン>

(文責&写真:織田)

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