トリニティ株式会社

TOPICS(トピックス)2017”夜会” リポート

公開:2017年7月24日 更新:2017年7月24日

先日、弊社主催の“TOPICS2017 夜会”が開催されたので、その模様をお伝えします。

 

“TOPICS”とは、日本の約10社の異業種デザイン部門が集まり、日々研鑽する勉強会で、来年には記念すべき10年目を迎えるトリニティを代表するプログラムの一つです。

 

今年に入ってから二回目の開催となった、6月の回のテーマは、
知覚《嗅覚》× デザイン。

 

会場となったのは3331 Arts Chiyodaという廃校をリノベーションした複合施設。
アートやデザインの展示スペース、カフェ、レストラン、ショップそしてコミュニティスペース等で構成される共創には絶好の場、今回は入口左手のコミュニティスペースでの実施となりました。窓が大きくて開放的で、幅広い用途で利用できる空間です。

知覚 | Perception

 

デザインにおいて欠かすこのできないキーワードになると思います。
センサー開発やAI、自動運転、IoT等々の最新のテクノロジーは人間の知覚をもとにしたデータの集積、分析が必要不可欠。
また黄金比、アフォーダンスやCMFなどデザインは常に知覚を具現化する行為と言えるからです。

 

今回、私たちはSony 新規事業創出部の藤田修二氏をゲストスピーカーとしてお招きし、トークセッションとグループディスカッションにも参加していただきました。
藤田氏といえばパーソナルアロマディフューザーAROMASTICの開発者として、ご存知の方も多いと思います。トークセッションではAROMASTICのコンセプトが生まれるまでの経緯や嗅覚のしくみについて等々、お話しいただきました。参加者の方々は興味深く藤田氏のお話を聞いている様子で、トークセッション終盤の質問コーナーでは質問者が後を絶たないほど。

グループディスカッションでは、他業種のデザイナーによるオープンなディスカッションが行われ、会場は終始にぎやかで、真剣に語る声や笑い声が飛び交っていました。また、藤田氏からはAROMASTICの実機をご持参いただき、参加者のアイデアデベロップメントに大いに役立ちました。

参加者の方々にはこのアイデア共創の場より得たインスピレーションを活かしつつ、日々の生活のなかにも知覚についてのインサイトを持っていただければと思います。

 

ちなみに私個人は、旅と知覚はとても相性がいいのではと思います。
外国のマーケットの色彩やローカルフードのにおい、異なる言語と異なる騒音、うまいのかまずいのか微妙なお菓子の味、構造物の質感、光の射し方、温度・湿度等々。
今とは異なる環境下に行くと知覚をフルに使うことになるのですごく楽しいんだと思います。
戻って時間が経つと、あの感覚が欲しくて、またどこかに行きたいなと。

 

ひょっとしたら日常からの逃避は新たな知覚を欲しているとういことかもしれません。意外なことにそこで得た感覚を割とはっきりと記憶している。そういったインスピレーションたちが日々の創造の糧になるのではと思います。
(文責:小林)

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