トリニティ株式会社

Well-being動向・基礎情報調査

大手通信企業 研究部門

2024年2~3月

ウェルビーイングビジネスの未来の歩き方マップを制作する

Outline

概要と狙い

人々の暮らしや社会システムの変容/向上を目的に、情報通信技術と人文社会科学を融合させた技術研究開発を行う部門が、技術を応用した「ウェルビーイング」の本格的な事業化にあたり、検討材料となる情報を必要としていた。彼らは抽象的な概念であるウェルビーイングに関し、社内チームで共通認識を持てるよう、まずは市場の全体像を把握できる情報を取得し、さらに事業化の可能性や事業機会の所在を探求したいと考えた。そこで弊社は調査の上、視点の異なる具体例を多数挙げ「市場の全体像を可視化」した。さらに市場動向をマップに落とし込み、彼らが事業化の手掛かりを掴めるようツール化した。

Process

実施内容

事例収集>ディスカッション>歩き方マップ制作&ウェルビーイングビジネスのとらえ方提案

1) 事例収集
ウェルビーイング市場を「医学的」「快楽的」などの 階層に分け、それぞれに該当する特筆すべき着眼点やアプローチの事例を収集。
現在、ビジネスにおいても重要課題として注目される一方で、とらえどころがなく漠然とした概念である「ウェルビーイング」が、現状どのような視点や方法で事業化されているのかその実態を把握。

2) ディスカッション
3度に渡るディスカッションを通してウェルビーイング市場の全体像を深く理解すると同時に、市場ニーズを咀嚼し、クライアント企業 の事業機会の所在地を探索。

3) 歩き方マップ制作
階層別の事例に見られる切り口をもとにウェルビーイングの事業動向を一望できるマップを作成。カオスマップの状態からさらに市場傾向の軸でマッピングし、企業が目指すべき方向性を明示。

4) ウェルビーイングビジネスのとらえ方提案
今後の事業戦略立案に向け、マップをより効果的に活用するためのフレームワークを提示。市場のスケーラビリティ、収益性を踏まえた思考プロセスを共有。

Outcome

成果

ウェルビーイング市場参入に向け、現状のウェルビーイングビジネスの市場を概観できた。
さらに、将来の状況変化を加味してビジネスの構造をとらえなおし整理することで、開発中の技術やビジネスが将来的にどのように位置づけられるかの議論の土台ができた。

Thoughts

担当者の感想

NewsPicksトピックスで「ウェルビーイング」をデザインの視点で捉えた記事を書いております。そのため日々ウェルビーイングについて調べたり考えたりしていますが一つの答には辿り着きません。このテーマの良さはその掴みどころのなさにあります。この度も企業様との話し合いを通じて新たな気づきを多々得られました。同時にビジネスとして成立させる難しさも痛感しています。ウェルビーイングは恒久的なテーマであり自分事でもあります。我々一同、今後もさらに知見を蓄え、多くの方々とこの課題について取り組んでいきたいと考えております。(篠崎美絵)

Output

ウェルビーイングビジネス 事例レポート

ウェルビーイングビジネス 歩き方マップ

ウェルビーイングビジネスのとらえ方 レポート

チーム体制

篠崎美絵(クリエイティブ・ディレクター)

中森志穂 (シニアデザインリサーチャー/東京大学 学術専門職員)

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