トリニティ株式会社

健康のまち『SAPPORO』をデザイン

札幌市 保健福祉局 高齢保健福祉部

2023年9月~2023年12月

”「これからの100年」に向けた「Goodな未来」を、 “多世代市民参加型ワークショップ”から生み出す。”

Issue

クライアントの課題

人生100年時代ともいわれるなか、北海道札幌市では、高齢人口の増加と共に、全国平均・他政令市と比べて健康寿命*が短いという課題を抱えていた。

少子高齢化、人口減少といった環境変化、将来課題に対する市民の理解を深めると同時に、潜在的なニーズの把握と課題解決の糸口を探るため、コミュニティデザインのアプローチを用いたワークショップの実施を相談された。

 

*「健康寿命」=健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のこと 

Process

実施内容

課題ヒアリング  ゴールメイキング  ワークショップ設計  ワークショップ実施

「健康寿命」は、その言葉の第一印象から高齢者の方々のみに関することと考えがちだが、実はどの世代にも関係のある共通のテーマ。そこで、トリニティは『多世代の市民参加型のワークショップ』で課題解決に向けたディスカッションを行うことを提案、また市民に対して説明する・お問い合わせを受けるといった従来の職員の立場を乗り越えるため、『ワークショップには職員も参加者と同じ立場』で参加、市民の皆さんと共に語り合うことも提案。それぞれ『異なる立場の人間が共創関係に移行する』こと念頭にプログラムに落としこんだ。


具体的には、市民皆で考えるという思いをこめワークショップタイトルは「健康のまちSAPPOROをデザイン わたしのまち、わたしの100年」に決定。ゴールを「市民自らが考える健康のまちSAPPOROの未来像をみんなで力を合わせて描く」と設定し、2日間のワークショップを設計。

ワークショップ1日目は、アイスブレイクからレクチャー、「ギャラリーウォーク」を経たグループワークを実施。カラフルなビジュアル60枚が壁に貼られた会場に、20代~80代、合計約20名の参加者の皆さんが続々と集まり、それぞれの「自分の好きな市内の場所」や「思い出の場所」を紹介。「初めて会ったけれど、同じ札幌に暮らす仲間」というあたたかい空気も生まれた。


レクチャーでは、元札幌市立大学学長の蓮見孝先生から「市民共創の健康づくりとまちづくり」というテーマのもと 歴史・文化の変化から今に至る健康づくり・まちづくりのあり方・思想をご紹介頂き、続くグループワークでは、ギャラリーウォークで各自が感じた課題の共有を経て、類似項目をグルーピング。挙げられた課題では、「身体的健康」だけでなく「人とのつながり」「社会との関わり」も「健康寿命」に大きく作用するとい共通も浮かび上がった。

1か月後の2日目には、なぜか夢中になってしまう“必殺”アクティビティからスタート!笑いながらも集中力を高め、各自の考えた未来シナリオを共有し、グループワークで「健康都市札幌のGoodな未来像」、そのために必要なアクションを描き出した。

Point

トリニティならではの「視点」

今回のプロジェクトで、私たちの願っていた、“異なる立場の人間が共創関係に移行し自分たちの手で未来を描く”、という姿は、プロジェクト終了後、札幌市の職員の方から頂いた「市民の皆さんがこれほど熱心に取り組む様子を見て、しかもそれを市職員と共に行っている様子を見て涙が出るほど感動した」という言葉に、結実することになりました。

これまで「説明相手」「問い合わせ元」だった市民の方と職員の方が共に語り合う経験は、実際に参加した若手職員の皆さんにとっても大きな経験値、そして自信となったことと思います。

私たちは、ワークショップを通じて具体的なビジョンやストーリー描くことも重要と考えていますが、継続的な変化を生み出すため、参加者や当事者の意識を変容させる明確なきっかけをつくることも、同じように大事にしています。

 

札幌市からもレポートが公開されています。ぜひご覧ください。

「わたしのまち、わたしの100年」~健康のまち『SAPPORO』をデザイン~ワークショップ実施結果の報告

今回のプロジェクトで、私たちの願っていた、“異なる立場の人間が共創関係に移行し自分たちの手で未来を描く”、という姿は、プロジェクト終了後、札幌市の職員の方から頂いた「市民の皆さんがこれほど熱心に取り組む様子を見て、しかもそれを市職員と共に行っている様子を見て涙が出るほど感動した」という言葉に、結実することになりました。

これまで「説明相手」「問い合わせ元」だった市民の方と職員の方が共に語り合う経験は、実際に参加した若手職員の皆さんにとっても大きな経験値、そして自信となったことと思います。

私たちは、ワークショップを通じて具体的なビジョンやストーリー描くことも重要と考えていますが、継続的な変化を生み出すため、参加者や当事者の意識を変容させる明確なきっかけをつくることも、同じように大事にしています。

 

札幌市からもレポートが公開されています。ぜひご覧ください。

「わたしのまち、わたしの100年」~健康のまち『SAPPORO』をデザイン~ワークショップ実施結果の報告

チーム体制

蓮見孝(札幌市立大学 元学長)

兵頭武信(シニアデザインプロデューサー)

小澤由香(ディレクター)

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