ブラジルのヘルシーフード事情 : 食のリサーチ・サンパウロ&リオ編
公開:2013年1月18日 更新:2013年1月18日
ややアッパーな中間層といわれる中で、結構、話題になっているのがヘルシーフード。
(ブラジルの中間層は、年間可処分所得が5,000~35,000ドルと言われている。)
ブラジルでも、農水省とINMETROが有機食品の認証制度を管理・運営しているが、街中のオーガニック、ヘルシーフードは言葉の概念、定義は今だ曖昧であり、だからこそ、BRICsの中でも一際、この分野のマーケットが一つのブームとして盛り上がっている。
下記の写真を見ていただきたい。
かなりおしゃれな人たちが、野菜を中心としたビュッフェ形式の食事を楽しんでいる。
カジュアルで気の利いたインテリアでオーガニックフードを楽しむパウリスタ。
場所は、サンパウロ市内の東京の代官山みたいなところなので老若男女、皆自らのファッションスタイルをも誇示しているかのようだ。
「食」が見事に「ライフスタイルの中に組みこまれている」感。
もちろん、カラダのボリューム感は、ヘルシー志向の方々とはいえ、たっぷりとした量感あり。
ダル豆と玄米、そしてオーガニック野菜の最初のプレート。
レストラン名「Banana Verde」とは緑のバナナの意。
次は、中心街セントロ。
ランチは付近のビジネスマン、ウーマンで満杯になる。バイキングスタイルで
メニュー数はなんと80皿を超える。
ブラジルは野菜も果物も豊富なので、圧巻だ!
ヘルシーとは云い難い、もの凄い量のビュッフェ。5~6回の”おかわり”は普通。
とはいえ、皆食べる、食べる・・・・いくらヘルシーだからといっても実は肉が無いだけで、チーズもふんだんに使い、なんとデザートの種類も豊富で取り放題。
たまたま座った隣の客は6回もお皿を取り替えた!
こうなると、どこがヘルシーなのか、だんだんと疑問に思えても来る。
こちらもお客さんは、かなり太め。肉を食べない~事で安心している感じ。
話は飛ぶが、
此処ブラジルでは、スキニーであることは、なんの魅力もない。骨も筋肉も脂肪もちゃ~んと付いていて「身も心も逞しい」事が、女性の「美の基本」らしい。
とくに「おしりの膨らみ」は必須。
ここにシリコンを入れるのも、変わらず流行っているのだとか。なので健康志向ではあるが、ダイエットをしたい人は少ないんだそう。微妙。
(インドもそうだったが、1994年にミス・ワールドとミス・ユニバースがインドから相次いで選ばれたことで、一転。太っていることは美人の条件ではなくなった。)
ブラジルの未来の女性の美的な基準は如何に変化するのだろう。
最後にリオの市内セントロで見つけたオーガニックレストラン。お弁当箱に入った、正真正銘の有機野菜と酵母パン。ワインも有機ワインを多数揃えている。味もなかなか洗練された味。
昼時なので、ぼちぼちとお客さんが入ってきた。サーブされたブラジル人カップルのテーブルを覗くとなんと2人で3人分をオーダーしていた。
今考えると、先輩が実践していた内容はこういったことでした。デザイナーからすれば、コンセプトを元に素材を準備しビジュアル化し、細部のフォントの統一を行うなど、当たり前の話かもしれません。しかしなかなか現場で戦う人達全てがこういった配慮をすることができるわけではなく、細かい調整をしているうちにぶれてしまっていることも多々あります。上流の考えや価値など、形にしづらい抽象的な概念を、咀嚼してビジュアル化できる第三者の存在というのは企業として大きな価値であり、デザイナーが武器として会社内で発信できるもののひとつです。
緑の木のトレーに白い皿でサービス。全て有機農法で作った食材。有機ワインも豊富。
ブラジルでは、ヘルシーといっても「腹八分目」という言葉はなくて、
たくさ~ん食べるのが基本なんですね。
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文責
湯浅保有美
トリニティ株式会社 CEO 代表取締役社長
エイチタス株式会社 取締役 / デザインプロデューサー
ソーシャルケア デザイン
– ソーシャルプロデューサー
– グラフィックファシリテーター
– LEGO® SERIOUS PLAY® メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ
RobiZy 正会員(特定非営利活動法人ロボットビジネス支援機構)
一般社団法人日本知財学会 正会員