富山県で2025年10月30日~11月1日に開催された産業見本市「T-Messe2025(富山県ものづくり総合見本市)」にトリニティが2024年より支援している、富山県と公益財団法人富山県新世紀産業機構がサーキュラーエコノミー(循環経済)構築の一環として取り組むアップサイクルプロジェクト、通称「BACCAIng(ばっかいんぐ)」が出展いたしました。
*BACCAIng(ばっかいんぐ):ばっかいんぐ という活動名は、「始末」を意味する富山の方言「ばっかい」に由来します。
始末とは、ものごとの始めから終わりまで責任をもって関わり、きちんと全うさせること。
ムダにしないという意味も含まれます。このばっかいの心がけをつねに忘れず、そして継続するという意志を込めてIngをプラスしました。
なぜ、T-Messeでばっかいんぐ?
T-Messeは、富山の多彩なものづくり製品・技術が集結し、国内外の企業やバイヤーが訪れる日本海側でも有数の規模の見本市。
学生の参加も後押しし、地域産業への関心と次世代の学びを育む場です。
そこでBACCAIng(ばっかいんぐ)は、地元企業の端材に“次の命”を吹き込むアップサイクルの可能性を提示。
企業・バイヤー・来場者・学生を巻き込み、サーキュラーエコノミーを地域から牽引することを目指し出展しました。
T-Messe2025の初日の会場風景。関係者のみならず、学生さんの見学者が多かったのがとても印象的
T-Messe2025での展示内容
今回、ばっかいんぐでは、富山の地元企業17社、県外企業1社、古材の任意団体1つの協力を得て、それぞれの現場で生まれる端材に注目。端材といっても、素材、色、形状、大きさなどその姿は様々です。地元富山のクリエーターと共に、端材そのものが持っている魅力や価値、可能性を丁寧に紐解きながら、どんな工夫を凝らすと新しい価値が生まれてくるのか、どんなプロダクトに活用することが出来るのか、何度も何度も議論を重ねながら、展示内容の検討を進めてきました。
そして今回、「アップサイクルとしての出口」をイメージできるプロトタイプとして、樹脂ホースの端材を使った照明、印刷裁断端材によるタグシート、ワイヤーを活用したパーテションなどを展示することになりました。とはいえ、今回展示したものは、その可能性を示唆するもので、出口のひとつではありますがゴールではありません。
今回の展示をきっかけに、端材の魅力や可能性をより多くの方と議論し、価値あるアップサイクルのプロダクトを生み出すことが私たちのゴールとなります。
(左)樹脂ホースの端材を使った照明(中)印刷裁断端材によるタグシート(右)ワイヤーを活用したパーテション
次の一手、ばっかいんぐのこれから
理想論ではなく、具体的な“やってみよう”へ
若手だからこその大胆さと行動力が、デザイン組織を変えていく
今回の展示を通じて、ばっかいんぐの活動に興味を持って下さった企業もさらに増えてきたと聞いております。私たちも展示内容をブラッシュアップ、価値あるアップサイクルのプロダクトを生み出すため、地元の企業と連携しながら、議論を続けていくことになります。そう、プロジェクトはまだまだ続いていきます。
ばっかいんぐの活動は、インスタグラムやHPでも引き続き発信していく予定ですので、ぜひこれからもチェックいただければ幸いです。
BACCAIng(ばっかいんぐ) HP_https://baccaing.jp/

BACCAIng(ばっかいんぐ) Instagram_ https://www.instagram.com/baccaing_toyama/
