トリニティ株式会社

事業開発を担当する技術・研究人材のためのアイディア創造コミュニティ
“TCラボ2024” 参加企業募集

公開:2024年7月30日 更新:2024年7月30日

TCラボ2024  ”参加企業を限定募集!“

技術・研究人材のためのアイディア創造コミュニティ「TCラボ」が、2024年度の参加企業を募集します。今年度は1~2社のみの限定募集、締め切りは8月末、定員に達し次第終了となりますので、ご興味関心ある場合は、お早めにお申し込みください。

 

TCラボは、技術・研究人材がポスト・オープンイノベーションを学び、科学・技術と「価値」を結びつけられる人材となるためのコミュニティです。他社とのコラボレーションや新たな視点の獲得を通じて、創造力を最大限に引き出す場を提供します。

 

2022年からスタートしたこの取組からは、複数の企業間協創プロジェクトが発展しています。

こんな方に

-オープンイノベーション、事業開発を期待されている
-他社と共創する経験が少なく、何から始めていいのかわからない
-社外の技術と自社の技術の足し算だけでは、いいアイディアにつながらないと感じている
-専門知識や技術を価値に転換する必要がある

参加するとどうなる?  “参加するメリット“

『創造性の開放』自由な発想を導く機会を提供し、ひらめきを促進します。

 

『他社との関係構築』異業種とのコラボレーションを通じて、頼れるつながりを形成します。

 

『実践的な学び』レクチャーやワークショップを通じて、実践的なアイディア創造手法を身につけます。

参加者の声

-「第三者から講義を受けること、いつもと違う環境でワークすることで新しい気付きなどもあると思うので、こういった場は大事だと思う。特にR&Dメンバーに外に出て刺激を受けて実務でのアウトプットに繋げて欲しい」(参加者A)

 

-「異業種の方々とここまで密に話せる機会はなく、大変楽しく参加させて頂きました。キャリアをつむにつれて「私がやれることは限られているな」と感じることが増えてきたのが悩みでしたが、外部アセットを探しにいく姿勢や、テーマの目線を上げることなど、学びになることばかりでした。今後とも頑張っていきたいと思います!!」(参加者B)

 

-おかげさまで共同研究の話が進んでいます(部門リーダーC)

 

-参加してからすごく前向きに変わったと感じる、周囲にもいい影響を与えています(教育担当D)

参考:技術・研究人材に期待されている活動
*ピンク字部分が本プログラムの対象

TCラボ2024  実施概要

<テーマ:ポスト・オープンイノベーション>
事業開発にオープンイノベーションの必要性が叫ばれて久しくなりました。
しかし実際には「自社で構想した事業に不足している技術や知財の補填」にプライオリティが置かれ、協業相手先との利害がかみ合わないことが原因で必ずしもうまくいっていない状況も多く見受けられます。

弊社ではこれからのオープンイノベーションの在り方として、「志を共にする企業同士が解決すべき課題を共に考え、それに向けてお互いできることで事業を構想していく」という進め方も重要であると考えます。

今年は特に後者をテーマに「エフェクチュエーション*」として、外と繋がりながら必要な手法と態度を学び、実践する一歩を踏み出します。
※エフェクチュエーションとは優れた起業家に見られる、思考プロセスや行動を体系化した理論です。一般的なプロセスである目的から手段を構成していく(コーゼーション)ではなく、手元にあるものを組み合わせて失敗を成功に変えていく点に特徴があり、イノベーションを創り出すアプローチとして注目されています。

<実施内容>
創る:異業種とコラボし、1社あたり3~40個のコラボアイディアネタを発想
学ぶ:新しい時代のオープンイノベーションに必要な要素を学ぶ
繋がる:他社の開発・技術人材と繋がり、共創の土台を構築する

<開催形式>
レクチャー + ワークショップ + ネットワーキング(全3回、都内)
業種・分野の異なる企業との共創(3~5社程度限定)

<ワーク内容とスケジュール>
Work1(10 月上旬)
-レクチャー「オープンイノベーションの基本とこれから(仮)」
-領域横断への関係づくり/「手持ちのカード」を問い直す
オープンイノベーションとは何か?社内外の知的財産の活用についての基本を学ぶとともに、その課題とこれからの手法についてを講義形式で学びます。ワークショップでは、広義の内容に基づき、参加している他企業のメンバーを個人単位で知り、それぞれの知識やインフラ、つながり、想いといった手持ちのカードの意味を見直します。

Work2(10下旬)
-レクチャー「エフェクチュエーション(仮)」
-ワークショップ「新規事業・製品アイディア発想」
エフェクチュエーションの原則である「クレイジーキルト」を学び、試行します。じぶんが実現可能なことから考え、新しい価値を創出していくプロセスをデザインの視点で実践します。
<宿題>ペアでのアイディアシート作成、他企業のメンバーとペアを組み、穴埋め形式でアイディアシートを作成します。

Work3(11 月)
-レクチャー「Fail Fast! 早く失敗しよう、しかしどうやって?(仮)」
-ワークショップ「アイディアブラッシュアップ」
新たなチャレンジでは、いつまでも同じ視点で考え続けるのではなく、なるべく早く失敗することで新しい視点を得て、その失敗を成功の糧にしていくことが必要です。この回ではその方法やマインドを学び、試行します。

*各回、終了後にオンラインでの交流会(ネットワーキング)を開催します。

<講師&ファシリテーター>
講師:小林 誠
株式会社シクロ・ハイジア代表。
NEDO 技術戦略研究センター フェロー

 

IPランドスケープを中心とした事業戦略・技術戦略・知財戦略策定支援、構造改革支援組織再編に伴う知財管理体制構築支援、グローバル知財管理体制構築支援等を行う。

 

-委員 経済産業省・特許庁 産業競争力とデザインを考える研究会(平成29~30年度)
-委員 内閣府 知財のビジネス価値評価検討タスクフォース(平成29~令和元年度)
-委員 特許庁 顧客価値の創造と競争力強化に資する知財活用方法に関する調査研究(令和3年度)
他多数

ファシリテーター&全体設計:中森志穂
トリニティ株式会社 デザインリサーチャー
東京大学 学術専門職員 ビジョンデザイナー

 

筑波大学大学院 人間総合科学感性認知脳科学専攻 博士課程 単位取得満期退学(2011年)。
筑波大学在学中に日本学術振興会特別研究員として採用され、感性工学をデザインの側面から研究。その後グローバル電子機器メーカーにて技術プロモーション全般を担当しつつ、任意団体にてオープンイノベーションによる新規事業、ソーシャルデザインに関わる。デザイナーとしても活動し、キッズデザイン賞ほか受賞。

 

現職では、デザインリサーチ、企画設計およびプロモーション全般を担当。次の“移動”を創る「人・技術・知恵をつなげる」研究会KITEや、DXDキャンプ(高度デザインDX人材になるための実践プログラム)など学びの場づくりにも取り組んでいる。

<参加費用>
1社:550,000円(消費税別)
*懇親会費用込

ファシリテーターから参加を検討されている方へ

 

私自身も感性工学というデザインと工学、医学の複合領域の研究の出身です。科学・技術はイノベーションの種になることは間違いなく、医療、化学、工学、情報、などなどの各分野の深い専門知識は、これからの時代ますます必要となると考えています。

 

一方でそれらの深い知見をそのまま世に出しても「価値」の花が咲くことは稀です。価値創造工学や亀山氏*のご指摘によれば、「ダイヤモンド原石を発見し、採掘して加工して製品にして販売するプロセスが必要」ともいえます。

 

ここで、科学・技術の専門人材にとってなじみの少ない部分が、「加工して製品にして販売する」というプロセスです。そこには従来型のテクノロジーの専門性―深い科学的知識や分析的視点―に加え、異なる文脈の考え方であるカルチュラルテクノロジー(文化技術)が必要となってくるからです。

 

「デザイン」は文化技術の一種であるといえ、ひとや社会に対し価値のあるものを創り、提供する役割を担います。デザインで培われてきた手法やアプローチは様々ですが、「加工して製品にして販売する」プロセス全般のためのものともいえます。

 

科学・技術の専門性を持つ人材は深い知識や分析的視点がある一方、創造的で広く新しい繋がりを創る経験を得る機会そのものが少ないのも現実です。しかし、このような人材がオープンにつながり新しい視点を得て、デザインのアプローチをアドオンして自在に使いこなし、継続的にアイディアを産みだし続けられる仕組みを作ることは、これからの創造的な組織のキーであると考えられます。

 

新たなチャレンジを担いたい方のご参加をお待ちしています。
*亀山秀雄「科学技術イノベーションにおける価値創造プロセスとP2M」一般社団法人 国際P2M学会誌 pp193-204, Vol.10, No.2 February 2015
https://www.jstage.jst.go.jp/article/iappmjour/10/2/10_193/_article/-char/ja/

お申し込み、ご参加の検討について
プログラムの詳細を知りたい、参加企業の詳細を知りたいといった場合は、ぜひ下記からお問い合わせください。最新の参加状況や実施内容含め、担当者よりご説明させて頂きます。