トリニティ株式会社

在宅介護の問題解決に挑む! ~第3回 福祉×デザイン”アイデアソン”セミナー報告~

公開:2014年9月29日 更新:2014年9月29日

9/12(金)、第3回福祉×デザイン”アイデアソン”セミナーを開催しました。
今回、福祉現場の現状をご報告してくれたのは、第1回目でもゲストとしてお越し頂いたソーシャル・フラワー・アーティストの岡崎真奈さん。
今回は、来年に控える「介護保険法の改正」というタイムリーな話題を軸に、「在宅介護のアクシデント」についてお話頂いた。

来年(2015年)に行われる介護保険法の改正によって、介護サービス利用者にとっては様々な負担の増大が行われ、福祉の現場を取り巻く状況は厳しくなりそうだ。
一例をあげると、介護保険のランクは軽度のものから順に要支援1~2、そして要介護1~5と続くが、これまでに訪問介護・通所介護(デイサービス)を利用できた要支援1~2の方は、現状1割の費用負担だったものが、制度から切り捨てられてしまうことで10割負担となり、実質的にサービスを利用出来なくなってしまう。そんな事態がすぐ間近に迫ってきているのだ!
背景には進み続ける社会の高齢化と、それに伴う財政難があり、無視できる状況にないとは言え、これは全ての人々の将来の暮らしに直結するような大きな問題だ。

そんな背景から、今後ますます重要になる「在宅介護」における様々なアクシデントについて具体的なエピソードを交えてご紹介頂いた。
認知症、独居、費用の問題…等々。
現場を知っているからこそのリアリティのある報告に、
ご参加者は皆、真剣に聞き入っていた。

在宅介護の問題点について説明する岡崎さん。質疑応答では「高齢者のデザイン嗜好について」など、
デザイナーの方ならではの質問も出て、とても興味深い話に。

介護を取り巻く状況が変化する中で、私達はデザインのチカラで介護の問題を解決
できるのか。
6名の参加者が、ワークショップを通じて、課題解決アイデアの創出に挑んだ。

まずは付箋に「在宅介護の現場が抱える課題」の書き出し。
人、モノ、環境…などの軸で分類して。

チームに分かれ、カテゴリごとに付箋に書かれた課題を類型・共有。

次に2人1組ペアになり、1セット5分でお互いのアイデアを意見交換をするスピードストーミング。タイトな時間制限に、ペアの会話も弾む。

ワーク全般を通して大切なことは「ブレイズ・ファースト!」相手のアイデアをほめたたえること。得られた気付きは「アイデアシート」に記入。黙々と。

全員のアイデアシートを並べて「採点タイム」。最終ワークに選ばれるのはどれだ!?

これまでのワークを通して打ち解けたチームメンバー。
良いアイデアを目指して、議論も白熱!

最後は再び2グループに分かれての発表タイム。岡崎さんの報告と、これまでのワークメニューを通して行き着いたアイデアは、「ポイント」制度を導入して企業、高齢者が相互でサービスを提供しあう仕組みや、学生やデザイナーの介護現場への派遣…等々、いずれのグループも介護現場と人と人との結びつきに注目したものだったことが印象的。
福祉問題の解決を考える上で、人との”繋がり”に着目できたのは、岡崎さんの報告によって、よりリアルな現場の声に耳を傾けることができたからだと思う。

最終アイデア発表。「在宅介護×感性価値」によるサービス提案、その名も
「Zaitakk Design」。固定観念に捕われずに発想できるのもアイデアソンならでは。
実際にご参加した方からも感想を頂いたので、ここにご紹介。

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講演では、普段馴染みの少ない介護保険制度の仕組みや介護現場のリアルな声に、丁寧な説明を通じて触れることができました。

 

中でも、「在宅介護で生じるアクシデントには身体的・精神的の2つの要因が存在するが、現介護現場では身体ケアばかりが注目を浴び、精神ケアはあまり配慮がされていない」という報告が印象深かったです。これまで想像していなかった一面に、非常に驚かされました。

 

ワークショップではアイデアソンを行いました。何もないところからアイデアが膨らんでいくのを体感でき、楽しみながら取り組めました。

 

最後のグループワークでは、異業種交流ならではのユミークさと今後の介護業界の可能性を参加者の皆さんと一緒に見いだすことができ、非常に良い経験ができたと思います。とても勉強になりました。

 

今回の経験は、今後に活用していきたいと思います。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。

 

健康計測機器メーカー デザイナー 久保田朋実

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次回は、11月上旬の開催を予定。
“アイデアソン”で福祉問題の解決に繋がるアイデア創出に、ぜひ一緒に取り組んで見ましょう!ご応募をお待ちしています!

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