中国のデザイン言語「大氣(ターチー)」 なんと、上海のお犬様にも!?
公開:2012年5月23日 更新:2012年5月23日
中国の富裕層。
大きな住宅、大きな車はあたりまえである。
そして今、そんな彼らの心を掴んでいるのがペット、犬である。
人気が高いのは、サモエド、ビジョン・フリーゼ、そしてオールド・イングリッシュ・シープドッグ。
サモエドは、南極探検家のスコットやアムンゼンが連れ、それゆえ成功したとも言われている由緒ある名犬。
ビジョン・フリーゼは、その名も仏語で「巻き毛を飾る」という意味のスノッブさ!
そしてオールド・イングリッシュ・シープドッグは、ショウドックとしての人気が高い犬種である。
むろん彼らの犬歴は見事ながら、何より共通するのは「大型」であること。
あるいは「大きく見える」ことがすご~く大切。モコモコ&フワフワの毛並。また「白」であることもお約束のようだ。
ビション・フリーゼの仔犬。
もちろん高価。
仔犬のビション・フリーゼは、中国でもナント20~30万円。
犬そのものだけでなく、食事、しつけ、美容には、並々ならぬお金もかかり、トリマーによるシャンプーだけでも日本円で約2,000円前後。(人間の私とあまり変わらない!)
日本と変わらない優雅なペットサロン。ワンちゃんの体調やヘアケアのために、「水」には並々ならぬ気を使っているらしい。
「大氣(ターチー)はここまで影響しているのか~!?」…と、私は愕然。
なぜなら、私たちは昨年から、中国人のデザイン嗜好を研究し、独特の価値観とそのデザイン言語「大氣(ターチー)」に辿り着いた。
この大氣は、中国が今後よりグローバルになろうとも、永遠に変わることない中国人のデザイン嗜好。
この「大きく見えること」も、大氣であることの重要な要素のひとつだ。
それが、なんと「犬」にまで!
今年のトリニティは、その極意(?!)を皆さんにお伝えするためのデザインセミナーを展開するつもりだが、こうなると、建築や工業製品、パッケージなどのデザイン分野だけでなく、ペット事情にまでおよぶ調査分析をしないと、真実は見えてこないのか!?…と大きな懸念。
「大氣」に関しては、セミナー当日まで決して現場調査に気が抜けない~と、私は肝に銘じたのでした。
中国デザイン嗜好「大氣(ターチー)」セミナーについては、
下記に問い合わせください。