中国の若い世代は、モノから時間消費へ! 流行言葉の、ティニックス(TEENIX)って何?
公開:2012年4月9日 更新:2012年4月9日
皆さんは、「ティニックス(TEENIX)」という言葉をご存じだろうか。
上海などのおしゃれな若い世代、バーリンホウ(※)の間で昨年から今年にかけて、とてもよく聞かれる言葉である。中国語では、小資(シャオ ツー)と書く。
正直、私は中国語が全く解らないのだが、弊社の中国人メンバーに聞くと、
「これってティニックスな感じよね~」とか、
「昨日私、ティニックスな時間を過ごしたわ~」
と使うらしい。
つまり、小さな贅沢。スモールラグジュアリー。
それも、従来からのモノの消費ではなく、おしゃれなカフェでお気に入りの本を読みながら(もちろんスマートフォンでメールもしつつ…)、マカロンでも摘まんで、一人の時間を過ごしたり、カップルでデザインショップやギャラリーを廻って、日曜の昼下がりをゆったりと過ごしたり…どちらかというと欧州のライフスタイルに影響された、時間の消費。
フランス人シェフにより、レシピがつくられたベーカリー。今はパンの味もフランス本場と変わりない。
(左写真)オリジナルケーキとエスプレッソを楽しむ80后(バーリンホウ)。
(右写真)おしゃれなカフェでスマートフォン。
その行動と時間消費のスタイルを「ティニックス」という。
中国というと、とにかく家でも車でも「大きなスケール」を好み、目に見えて「壮大なモノを手にいれたがる」…事実そうなのだが、ようやく次の若い世代の間では、じわじわとではあるが「モノからライフスタイルへ」と価値観と消費スタイルが変化しているようだ。
この「はやり言葉」の中にも、それが垣間見える。
なぜか、ほっとする兆しである。
※バーリンホウとは、中国の一人っ子政策のもとに生まれた80年代生まれの若い世代を指す。豊な経済発展のもとに、一人っ子で大切に育てられた彼らは独特の嗜好、価値観を持つと言われている。
文責
湯浅保有美
トリニティ株式会社 CEO 代表取締役社長
エイチタス株式会社 取締役 / デザインプロデューサー
ソーシャルケア デザイン
– ソーシャルプロデューサー
– グラフィックファシリテーター
– LEGO® SERIOUS PLAY® メソッドと教材活用トレーニング修了認定ファシリテータ
RobiZy 正会員(特定非営利活動法人ロボットビジネス支援機構)
一般社団法人日本知財学会 正会員