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デザインの視点
海外・新興国
2013年8月19日

タイと国王、そして占い

タイ、バンコクを歩いていると、黄色を背景にした国王の肖像画が、さまざまな
場所に存在していることに気付く。

タイと国王、そして占い
バンコク中央駅のプラットフォームにある国王の肖像画。

タイと国王、そして占い
バンコク市内、幹線道路にある国王の肖像画。

現地の人々に聞いてみると、現在の国王、ラーマ9世は治世の手腕のみならず、
その人柄も含め、国民から絶大な人望を集めているという。

タイと国王、そして占い
ワットアルン前の国王の肖像画。

今は亡きラーマ9世の母は、1988年に森林保護と麻薬撲滅としてタイ山岳部に森林プロジェクトを立ち上げ、今まで生活の為に麻薬を作っていた人々に農作物を作る
技術を伝えることで彼らの生活基盤の改善を図ったのだが、このようなタイ王室主導の開発プロジェクトは、現国王の元、現在も進められているとのこと。
国王が慕われている背景に、国民を思う慈悲深い人柄があることを思わせる。

ちなみに、なぜ肖像画の背景が黄色かというと、今の国王を象徴する色は黄色
だから。

というのもタイでは曜日毎に色があり、「生まれた日の曜日色」をラッキーカラーとして大事にする風習がある。
現国王は月曜日生まれで、月曜日の曜日色が黄色なのだ。

各曜日色は、日=赤、月=黄、火=ピンク、水=緑、木=オレンジ、金=ブルー、土=パープルとなっており、この風習はヒンドゥー教の神話に基づいているとの
こと。

このように国王の人望と曜日色の風習が重なり、国王の誕生日(12月5日)には、国民が黄色のモノを身に着け、生誕を祝福する姿を至る所で目にすることが出来るそうだ。

人の性質について話す際、よく『あの人のカラーは・・・』と言うように、カラーを個性や人柄という意味で使う場合があるが、タイでは生まれた曜日によって、その人のラッキーカラーのみならず、基本的な人柄や性格も定められているようだ(あくまで占いレベルだが)。
なので、タイでは(日本で相手の血液型を聞くように)人の誕生日を聞くことが一般的らしい。

なんだか、この占い好きな部分にも、同じアジア人としてちょっと親近感が湧いていくる。

 

T/——————————————————-
文責:深澤秀彦
トリニティ株式会社 取締役

大手日系グローバル自動車メーカーのコンサルティング/デザインリサーチ会社でキャリアをスタート。
トリニティでは、グローバルでのデザインリサーチを中心に、
デザイン戦略/デザインマネジメントの構築、デザインコンセプト、デザインモデルの開発等、
リサーチから製品開発、戦略立案まで幅広いプロジェクトを担当。
欧米を中心に、南米やアジア、中東、アフリカ地域などを様々な地域を対象に、
現地フィールドワークを含む海外でのプロジェクトを多く推進している。
また、国内外のデザイナー、デザインリサーチャー、エンジニアといった、
多種多様なエキスパートとの共創経験も豊富で、プロジェクトのテーマや課題に応じてチームを編成し、指揮している。

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