
読み解く
ウェルビーイング
デスクリサーチ、有識者インタビュー、現地調査
プロジェクト概要 | |
Point 1 | 幸せ☓学びと仕事をテーマに、幸福度の高い国の事例を収集。 価値観、制度、文化の相関性を明らかにした。 |
Point 2 | ウェルビーイングに精通する有識者3名にインタビューを行い、 各人の専門的見地からの「幸せ✕学びと仕事の関係性」を構造的に把握。 |
Point 3 | 幸福度の高いデンマークで学びの場である「森のようちえん」と 「フォルケホイスコーレ」の思想を取り入れて活動する団体への 視察・研修を行い、データでの理解に留まらず、実感を伴う深い理解を獲得 |
プロジェクト詳細

その第一弾として、近年世界的に重視される「幸せ(ウェルビーイング)」に着目。個人の幸福への影響が大きく、産業や社会の変化を背景に変革が求められる「学びと仕事」を切り口に、同ラボの仮説である幸せと価値観 ✕ 制度 ✕ 文化の相関性を立証し、その成果を自社のウェルビーイング事業開発や顧客へのフックツールとして活用したい。
状況を俯瞰的に捉えるため、国レベルの考察から始めることとしました。3段階に分け、デスクリサーチ、有識者インタビュー、現地調査の順に実施することで、理論的かつリアリティを持って明確化。ディスカッションを行いながらウェルビーイングの実現に必要な要素を整理していきました。
Step2. 有識者インタビューデスクリサーチで見えてきた日本企業の課題解決のヒントを探るために、「企業における学びと幸福度の関係性」や、「日本人に特有な幸福感」等に関して有識者インタビューを実施。専門的な知見・データの裏付けをもとに、日本人が自主的に学び、幸せに働くための重要な視点を伺い、その理解を深めた。
Step3. フィールドワーク
リサーチ&スタディで取り上げた事例のなかから、日本人の課題解決のためのヒントとなる制度を日本国内で実践している団体をピックアップ。プロジェクトメンバーが自ら現場を視察・体験することで、学びがもたらす幸福感を体得した。

・リサーチ&スタディ報告書
・有識者インタビュー報告書
・フィールドワーク簡易記録&写真
・プロジェクトまとめの報告書
ご担当者のコメント
世界の価値観、文化、制度について働き方や学びという視点で先進事例やそれぞれの国に特徴的な事例を広くリサーチ頂きました。特にフィールドワークや有識者インタビューでは、トリニティさんの洞察も視点として追加しまとめて頂き、弊社側でレポートをまとめるにあたり、とても参考になりました。
成果、波及効果
5ヶ月間に及ぶプロジェクトにおいて、顧客企業の担当者の方々とのやり取りを通し、「幸せ」という漠然とした概念を理論的に明確にすることができた。最終的に日本国内における「職場のウェルビーイング」の実現に必要な要素を導き出したが、国レベルでの考察から始めたことで、日本の状況を俯瞰的に捉え、日本人の特性を活かした有効策を引き出せたことも大きな成果だった。また、担当者の方々と共に、教育現場で研修を受け、その学びの形を体得できたことも非常に意味があった。プロジェクトの成果は、社内共有会でご共有いただき、有意義なディスカッションも行えた。このアウトプットを基に依頼元のフロントデザイン部が作成された社外公開用コンテンツの発信も予定されている。
担当者
・深澤秀彦 シニアディレクター
・篠崎美絵 クリエイティブ・ディレクター (note)
・土屋紀子 デザインリサーチャー