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NEWSお知らせ

2016年12月13日

いざ福井の産地へ!

11月は、伝統的工芸品月間だった。
経済産業省が主導して、国内外への発信強化のために、昭和59年から定められたもので、今年のメイン開催地が福井県。

11月25日のメインイベントの初日には、功労者等への経済産業大臣表彰も含めた記念式典もあるということで、当地に足を運んできた。
http://kougeievent-fukui.jp/

同時に流通活性化のため、百貨店をはじめとする流通業、ジャーナリスト、有識者を対象とした「産地見学バスツアー」も実施され、早速そのバスに乗り込んで、産地めぐりへ。
越前焼は、約850年前の平安時代末期に発祥したといわれるが、その特徴は、釉薬を使わずに焼く焼き締めにより、素朴でぽってりとした優しい佇まい。
日常品としての趣味の良い、しみじみとした味わいだ。

しかし新しい取り組みも盛んである。
越前焼のその手法を研鑽し、ぎりぎりの「薄さ」にこだわった「ひらら」という「盃」シリーズ。昨年から越前焼工業協同組合のチームとしてスタートした。
複数の窯元が「薄さ」に挑戦しつつ、様々なコレクションを展開する。

飲み口が1mm以下という、陶器でははじめての薄さ、そして繊細さ。
試しに、これで日本酒を頂いたのだが、日本酒の味さえ勿論変わって感じる。
窯元が結束しているので、熟練、若手職人が入り乱れての腕自慢である。
何より、この作品は世界トップのデザイン展示会である「ミラノ・サローネ」にも出展しておりちょっとした話題になっていた。

伝統とは革新の積み重ね…とはよく言われることであるが、まさにこれを体現している。

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2016年12月6日

Dutch Design Week Interview

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「Designs for Flies-家庭用疾患治療薬スクリーニング・キット」は、ジュリア・カセムD-lab特任教授により監修のもと、オランダ人デザイナーのフランク・コークスマン氏、京都工芸繊維大学応用生物学部の山口政光教授、日本シャルコー・マリー・トゥース病センター、京都府立医科大学の共同研究として開発されました。3ヶ月(リサーチとデザイン設計)+3ヶ月(ビデオ制作と製品の改良)の2期に分けてトータル6ヶ月間のプロジェクトで開発され、この度、Dutch Design Award 2016サービス・システム部門を受賞しました。

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フランク・コークスマン氏に、受賞された日本でのコラボレーションプロジェクトについてお話を伺いました。

インタビュー:
Q.日本の企業や機関とコラボレートするにあたり、どのようにお感じになりましたか。特に違いを感じたところはありますか?

これまで私が携わったプロジェクトと全く違いました、ずっとやりやすいと感じました。

今回のプロジェクトでは、私は日本の大学の科学者の方達とコラボレーションしましたので、産業にすぐに直結していませんが、初期段階からプロジェクトに加わりました。これが大変良かったと感じています。サイエンティストの方々で完成させてしまう前に、デザイナーとしてプロジェクトに参加できたことで、これまでにない革新的なアイデアを試行錯誤することができました。

また、私がオランダ人であり、他の方々が日本人であったことによる言語による障害がありましたが、これが功を奏したと思います。というのも、私たち全員が、母国語以外を話さなくてはいけないという環境にあり、例えば科学者である山口教授も同じくこの研究で彼が何をしているのかを他の国の言葉を用いて、私に説明する必要がありました。つまりシンプルな言葉で彼がこのプロジェクトで何をしているかを私に説明する必要があったわけです。そしてコミュニケーションを補うために、私は、まず山口教授が説明してくださったことをすべて簡単にスケッチに描きおこし、正しく図解できているかチェックしていきました。その後もこのダイアグラムを用いて研究のそれぞれのステップについてチェックを繰り返しました。

これにより、研究のプロセスをズームアウトして、この研究で何をしているのかベーシックなレベルで確認&理解し、私が本プロジェクトで何を成し遂げなければいけないのか確認していくことができたのです。

例えばもし母国オランダの科学者と共同開発したとしたら、私はすぐに彼らの話を理解することができるでしょう。それは、彼らがより複雑な言葉を用いてプロジェクトについて説明することを意味し、結果として、逆に彼らが何を考えているのか、頭の中を理解することが難しくなってしまうというわけです。

しかし、ここでは私たち全員が自分の考えをシンプルかつ明瞭にする必要があり、結果、それぞれのアイデアのコアとなる部分を明確に共有することができました。

2つ目に、今回の経験の中で感じたのは、日本はとてもアイデアにオープンであるということです。

Open mindedであるという意味ですか。

いえ、もっと思考に関する構造的なことです。

オランダでは、みんなすぐに発言したがります。でも、日本では自分の考えを述べるのまでに時間がかかります。すぐに反応しない代わりに、一度持ち帰り、何度か考えて次の週に適切な答えを持ってくる。このことが、今回のコラボレーションプロジェクトにおいて良い状況を生み出したと考えています。

オランダでは、話し合いがとても混乱し、何に向かって話し合いをしているのかわからなくなることがよくあります。なぜなら、少しでも早く貢献したいと考えて、皆が皆、すぐに意見を述べてしまうからです。

日本では、逆にそれぞれが考えすぎて時間をとりすぎてしまい、問題となる場合がままあります。オランダ人と日本人の気質が正反対であることで、お互いの良いところを持ち寄り、円滑にプロジェクを進めることができるのかもしれませんね。

私が知る限りでは、日本人がコラボレートすると、各々が他の方を尊重して物事がゆっくり進んでしまう傾向があると聞いています。一方、オランダでは、全てがとっても早く進みます。そして、そのせいで行き先を見失ってしまう傾向があります。この2つの性質のコラボレーションは大変相性が良いと思います。テンポよく進め、時には、少しスローダウンして自分たちが何をしているのか確認して、着実に先に進めていくことができるのです。

良いバランスですね。

良いバランス、その通りです。

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Q.医療機関やテクノロジーの分野で今回のような初期段階からのデザイナーとのコラボレーションは増えて行くと思いますか。

ええ、そう思います。
実際もともとデザインの起源はそういうものですし、デザインとはテクノロジーと市場を調整するためのものでした。
近年になってから、デザインが小さい泡のように離れて行ってしまったのではと思います。ただし、それはデザイナーとテクノロジー業界のコラボレートがストップしたのではないと感じています。むしろその反対だと思います。
特に日本では、インハウスデザイナーの割合が大多数をしめていますし、基本的にずっとそれは続いているのだと思います。

今回のプロジェクトの面白いところは、すぐにコマーシャルプロダクトとして発売されない製品の開発に初期段階からデザイナーとして加わったということです。

今後このようなプロジェクトは増加して行くでしょう。

世界中で、でしょうか

もちろん世界中で。ですが、特に日本でだと思っています。
日本企業は、多くの仕事が中国に流れて行っていることに気づいています。発明し新しいものを産みださないといけません。

習慣的に、日本人は昔から焦点を当てることに長けています。必要なことは、人々が新しいアイデアに挑戦することと、そのアイデアを試行錯誤しながら少しずつ変化させていくことだと思います。

インタビュー後のお話の中で、フランク氏は、日本のモノは、たくさんの気遣いや思いやりとたくさんの着眼点でできており、各企業が流されるままに物を生産するのではなく専門性を持ち続けている事が、ヨーロッパから見た日本の産業の魅力ではないかとお話してくださいました。
日本特有の心遣いと、探究心から産まれる製品を、世界市場へと送り出すお手伝いができればと思います。

フランク・コークスマン氏 インタビュー/ きたともこ – T Magpie Design –

Reference:
Dutch Design Week : https://www.dutchdesignawards.nl/nl/
フランク・コークスマン :http://www.frankkolkman.nl
D-LAB :http://www.d-lab.kit.ac.jp/news/2016/dutchdesignaward/

T Magpie Design & Design Management
Tomoko Kita
http://www.t-magpie.com

2016年11月25日

体感するデザイン~TOKYO DESIGN WEEKに寄せて

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11月6日まで、東京神宮外苑にてTOKYO DESIGN WEEK 2016が開催された。

入場料を支払ってすぐの屋外のブースに、早速列を作っているところがあった。
「CHINTAI×AR三兄弟」というもの。実は時間がなくて中を見ていないからレポートできないのだが、「AR」か。という気持ちになった。これに限らず、今回のDESIGN WEEKでは、ロボット、3D、AR…と、デザインの世界でもバズワードとも言うべき言葉が散見されたからだ。

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建物内に入ると、目に飛び込んできたのが、3DCGソフトウェアでおなじみ、Autodeskのブース。
ここでのデモ展示は、3Dプリントを活用したシューズなど、3Dを扱う企業に相応しいもの。

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単なる技術のデモンストレーションではなく、デザインとして面白いとか、素敵とか、そういった部分にフォーカスして見せてくれて、見る側もより親近感を持って新しい3Dプリント技術に触れることができると思う。

続いてSONYブース。
とは言え、SONYロゴはスミのほうでおとなしめに置かれているだけであり、ここは別ブランドの「Fashion Entertainments」ブースということらしい。いつものSONY以上にスタイリッシュな世界観が展開する中で展示されていたのが、社内ベンチャー活動から誕生した「FES Watch」。

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時間の経過に合わせ、パッパッと盤面が変わる!
スマートウォッチより、こちらのほうが余程イノベーティブな技術をスマートに応用してはいまいか。

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他のプロダクトに使用してもこの通り。
NTT docomoブースでは、1/1000000(One in a million)と題して、あなただけのスマートフォンが作成できます、という体感型のブース。

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列の先頭にある台の前に立つと、
目の前に立体的な像が浮かび上がるのだ。

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あとはその、立体的な像を手であれこれこね回すことで自分の好きな形にできる。
形が出来上がったら、好きなカラーリングや柄を選ぶこともできる。
折角なので、やってみた。

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…が、思ったとおりには全く造形できず、結果的に極彩色の砕け散った岩石のようなオブジェが誕生してしまった。これが正面の大型液晶モニタに大写ししされた後、アーカイブされるのである。
情けないやらなんやらで、足早にブースを後にした。

SONYにつづいての時計ネタで申し訳ないが、時計店Tic Tac × FOSSILのブース。
展示されているのは、複数台のスマートウォッチ。
見たところ、盤面の表示が切り替えられるところから、機能、充電のスタイルに至るまで、基本的にはApple Watchと同等の機能を備えたもののように見える。
が、デザインはむしろ従来の腕時計に近い。そして、それがとてもうまく融合しているのだ。

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また、Apple Watchにはない、本当にささやかだが大切な機能は、手首を動かさなくても常時針と時刻が(うっすらとだが)表示されるということだ。
筆者は発売時しばらく実験的にAppleWatchを装着して過ごしていたが、視線を送ったときに盤面に時刻が表示されていないという、腕時計としては致命的とも言える使いにくさから早々に外してしまった。その点、このシリーズなら問題ないだろう。
そして、腕時計としてもファッショナブルで、かつスマートウォッチならではの盤面の切り替えもおしゃれ。まず身につけたいという気持ちにさせてくれるだけで、余程こちらのほうが優秀なスマートウォッチと言えるかもしれない。

後は、ロボットが大々的にフィーチャーされているのも今回の展示の特徴。

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遠目に見れば、本物の鯉が2匹泳いでいるようにしか見えないのだが、近づくと確かにロボットなのである。

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こちらはシャープのロボホンだが、声をかけると人間の手を借りることなく、自らの力でなんと立ち上がる!

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最近あちらこちらで見かけるようになったPepperだが、かわいいと言うよりもこれだけの数で凝視されると、近い将来人類は人工知能に支配されるに違いない…という考えが頭を過ぎり、ぞっと身震いする気持ちだ。

駆け足で展示を見てきた中で、もう少し地に足のついたネタを。

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この小さなプロダクト、その名をbiblle(ビブル)という。
製作元のジョージ・アンド・ショーン合同会社の森山氏より簡単に説明を頂いたが、このプロダクトはアプリと連携して、手元から半径数十メートル以上離れてしまうとスマートフォンが教えてくれる「見守り」のためのタグとアプリで構成されているとのこと。
乳幼児を抱える親御さんや、認知症の家族がいる方にとっては気になるものかと思う。
おそらく同様のコンセプトの製品は他にも色々とあるのではないかと思うのだが、biblleならではの特徴が幾つかあって、一つがデザイン性。

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多様なデザインを用意することで、「持たされるもの」から「持ちたいもの」へ、デザインの持つ利点を活かしてネガティブな福祉機器のようなイメージを払拭しているということ。
なんとあのnano-universeでも取扱が始まるというから驚きだ。

また、優れている点としては、他端末とのアプリ間連携が可能なこと。biblleを身につけた人が離れしまったときにお知らせしてくれるだけでなく、biblleアプリをインストールした他の人のスマートフォンを介して、その人が今どこにいるかを教えてくれること。利用者が増えれば増えるほど、利便性が増すわけだ。
三鷹市では去る11月17日、このbiblleを使った「三鷹駅周辺地域見守り体験」という形の実証実験を行ったとのこと。
コンセプトだけでなく、今まさに実用に向けた取り組みが始まっており、今後の展開から目が離せないといったところだ。

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さて、ここまで駆け足でTOKYO DESIGN WEEK2016を見てきたが、奇しくも私が会場を訪れた同日、正に私の見ているそのすぐ側で大変悲しい出来事が起こってしまった。
皆さんも周知のことかと思う。
振り返れば、昨今話題になっている3Dプリント、人工知能、仮想現実などのテクノロジーを、理屈は抜きにデザインウィークならではの切り口で見せてくれた点、今回のイベントの意義であったように思う。

その一方、「デザイン」という言葉の定義がいささか曖昧であったり、アートとの混同から、イベントコンセプトの根幹が危うい部分も多数見受けられた。今回の事故は、まさにそうしたいくつもの「曖昧さ」の中から生じてしまったと感じられるだけに、より良い世界を実現していくためにデザインに必要なことについては今一度、考え直す必要があるのではないかと思う。
非常に悲しい思いを胸に会場を後にすることになった次第である。

2016年10月27日

THINK DESIGN、「インド・ベストデザインスタジオ大賞」を受賞!

弊社のインド・デリーのパートナー、
ハリ・キシャン・ナランが代表を務める「Think Design」が、
今年の「インド・ベストデザインスタジオ大賞」
(India’s Best Design Studio Awards)を受賞しました。

本大賞はインド国内の大手デザイン関連雑誌POOL MAGAZINEが主催したものであり、
多数のインド国内のデザインスタジオの中から、経営の透明性が高く、
且つ最もデザイン・ビジネスに成功したデザインスタジオを決める大賞です。

今回はこの栄誉ある受賞を記念して、ハリさんに取材をしてみました。

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■受賞できた理由は何だと思いますか?
今回の大賞は業績、ビジネスプロセス、会社としての透明性等を含む、
ビジネスの観点からデザインスタジオを評価する賞でした。

私達は短期間でインドで最も大きいデザインスタジオの一つに成長し、
4つの拠点に100人以上のスタッフが所属するようになりました。

私達は独自のプロセスと先端的な手法を有しており、
それに加えて長年かけて構築した組織体系や、経営の透明性、企業としての信頼を得たことが主な理由だと考えています。

■今回の大賞について、どう思いますか?
今回、初めてインド・ベストデザインスタジオ大賞が設けられたことは、インドにとって非常に重要な第一歩だと思います。

私はデザインそのものがどうこうというだけでなく、
「ビジネスの視点で考えるデザイン」というコンセプトがとても好きです。
普段我々は「良いデザインは良いビジネスを運んでくれる」という言葉を良く使うのですが、
まずはこの言葉をビジネスモデルや、何かしら見える形で収益に反映すべきです。

今回、審査員を務めた方々は、世界各地の著名な専門家ばかりであり、
これ以上ない受賞の公平性が保証されたと思います。

■受賞された感想はいかがですか?
一番いいタイミングで受賞できたと思います。
元々、我が社の活動をグローバルに展開し始めようとした矢先での受賞でしたから。
メンバー全員の情熱のおかげで、本当に沢山の良いモノを生み出せたと思います。
創立者として、私はこの様な素敵な賞を頂けた
ことを大変有難く思っております。

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…今回我々は、インドのデザインスタジオにとって、
この「インド・ベストデザインスタジオ大賞」が
大変特別な賞であることを知ることができました。

また、作品単位では沢山のデザイン賞がある日本ですが、
この様にスタジオや企業単位で包括的な評価を行う賞はあまりなく、
今後日本国内でもこういった取り組みに期待したいところです。

そして、私(白濱)は、
インドでは、もはやデザインはアートやアカデミズム、そしてビジネスの横断した領域に連動しているのではなく、デザイン=ビジネスとして、経済原理の中で発展していることを、つくづく感じました。

最後までお読み頂き、ありがとうございました。
トリニティの大食い担当、白濱からのレポートでした。

2016年10月25日

CEATECに垣間見る、IoT社会の足音

先日、幕張メッセで開催された、CEATECに足を運んだ。今回は、自分が見た範囲での私見を述べたいと思う。

忙しい業務の合間を縫って会場入りしたトリニティメンバーは、メンバーごとに散らばって会場を責めることに。
私が担当としたのは、特別展示のエリアだ。

ここは比較的小規模の、ベンチャーマインド溢れる新興企業が中心にエリアであったので、他のブースに比べると随分異質かもしれない。

Hackという文字や、Hackathonと書かれたTシャツを着たスタッフの人たちの姿が目立つ。Hack-a-thonとはご存じの方も多いと思うが、Hack+Marathonの造語。制限時間内にお題に応じたアイデア出しと、それを実現するプログラムの作成を競い合う競技のことだ。
普段、アイデアソン・ハッカソンのプロジェクトに業務で関わることが多いので、あらためてその関心の高さを実感する一コマだった。
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ブースの入り口近くに用意された商談ブースでは、用意されたテーブルが全て塞がる盛況ぶり。
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このブースの中では少し異質だが、TESLAモーターのブースでは、MODEL S、そしてクロスオーバータイプのMODEL Xの実車が展示。多くの人でにぎわっていた。
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続いてPrefered Networksへ。
ここは人工知能の会社だ。深層学習を取り入れた、物流システム用のロボットと、ドローンのデモ。
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大手企業としては、SECOMのブースが印象的だった。
CEATECとSECOMとは、異質な組み合わせのようにも感じたが、ブースを覗いて納得。ホームセキュリティーを行うにあたり、日本最大級のデータセンターを所有しているということ。まさにIoTの先進を行く企業であったのだ!さらには、ホームセキュリティー専用のドローンの紹介もあり。
言われてみればその通りなのだが、すでに私たちの想像以上に、IoTは広まっている。
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また、「豆蔵」ブースでは、家中にセンサーを取り入れて居住者の状況を把握できる、高齢者のための「介護見守りシステム」をデモ。
この分野では、センサリングの技術が大きく花開くことになるだろう。
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他にも思わぬ会社のブースが。
JTBブースには、「narikirispot」と題した大型の液晶モニターが。
試しに近づいてみると、自分の顔が歌舞伎顔になったりする。

リアルタイムで自分の顔を変身させてくれるアプリは最近よく見かけるが、それの大型版という感じ。これは、全国の観光地に置くことを想定しているそうだ。その目的は、デジタル版、よく観光地にある記念写真用の、顔の部分がくりぬいてあって顔を出して撮影する、まさにあれだ。

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観光地を訪れた際、設置されたこの「narikirispot」の前に立つと、その土地にゆかりのあるキャラクターに返信したうえで、この機械のみで記念撮影ができる。撮影したデータは自分のスマートフォンに転送できる。
あの滑稽な「顔出し」記念写真が近い将来なくなってしまうとすれば一抹の寂しさがよぎらなくもないが、こんな些細な場面にも確実にテクノロジーの進化は現れてくる。

しかも、それだけではない。このnarikirispotの真の狙いは、記念撮影を求めて機械の前を通る人たちの性、年代をはじめとする属性情報を収集でき、分析できるところにあった。な、なるほど。実はサービス提供側にビッグデータを入手できるうま味があったとは。
技術的な面白さだけでなく、仕組みとしてよく考えられていると感心した展示だった。

今回、エリア内をあちこち歩いたが、目にする言葉はひたすらに、IoT、AI、ドローンの3つに集約されたかと思う。
今回のCEATECのような展示の場では、ともすればその回ならではの流行のようなものがあり、全体にその流れに乗ることになる場合が多いだろう。今回で言えば上記に挙げたような言葉がまさにそれなのだろうが、しかし、各所を回って感じるのは、AIもIoTもドローンも、そこに私たちが知っている以上の革新性がまだまだ秘められているということだ。

本当にごく近い将来、空を無数のドローンが飛び交い、人間を含む万物がインターネットに接続し、AIが人をも凌駕する。そんな、サイバーパンクの物語のような世界が、空想でなく実現する予感をはっきりと見るものに与えた、個人的にはそんなCEATECでした。

(トリニティ岡村)

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2016年10月25日

車のサプライヤーのデザイン組織を応援したい「SSD」本格始動!

B2Bビジネスにおいて「デザインの役割」は、日に日に重くなりつつある。
車業界における、カーメーカーへ製品を支給するサプライヤーという業種も然り。
従来は、彼等デザイン部は客先のカーメーカーからのリクエストに対応してくことがミッションであったが、昨今は、カーメーカーに対して、自社の技術力を見える化させ、その上でのB2B2Cのユーザーまでも意識した提案をして行かなければならない。
従来と「つかう筋肉が異なる」のだ。
そこで、このSSD活動がスタートした。2015年のことである。

系列を超えた「日本で初めて」のデザイン勉強会、SSD

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SSDとはSuper Supplier by Design Activityの略。
デザインのチカラで、しかも系列を超えて「オールジャパン」で超強いサプライヤーになろう~という熱い想いが込められている。

2年目の今年は、トヨタ系と日産系のサプライヤーが4社集まっての会となった。
概要は、日経デザインでも取り上げられているが、
2時間強にわたる「デザイントレンドのセミナー」を皮切りに半日のワークショップ。
ワークショップでは、トレンドを取り込みながら、4社のミックスのメンバーで
ユーザーターゲットから考えた「1台のクルマ」のデザインを皆で考えようというもの。

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熱く、ハードな競合同士(!?)のワークショップの一日!

これによって参加者は、デザイントレンド情報の読み込みかた&取り込み方を学び、
他社との協創やチームビルディングを学び、そしてユーザーターゲットから最終の完成車を考えるシミュレーショションを体験できる。
一言でいうと、今までになかった体験をする。
朝の、参加者の緊張した面持ちと、終了後の(デザインを生業とする仲間としての)笑顔への変化。
この笑顔こそ、イノベーションの生むための、必須となるコンディション(?)。
彼等、彼女たちを見ていると、運営側の私たちも心から嬉しさがこみ上げる。

実は、この企画はトリニティが単独で思いついたわけではなく、
とあるクライアントのカーデザイナーとの会話がきっかけとなっている。

カーデザイナーである彼自身、クルマがサプライヤーに支えられていることも実感し
系列で守り合うことも今後は厳しいことを早くから知る。
そもそも、自社だけが得すべき~という価値観ではなく、デザインの旗振りのもとに日本をどう強くしようか~という発想の持ち主。
それこそ、イノベーティブなデザイナーである。
そんな彼との話の中で「サプライヤーがもっと主張することこそが、日本のカーインダストリーを強くすることだね」と話が合い、即、実行に移した次第。

従来の業界のルールや暗黙知は今、時に不要となる。
しかしそれに縛られることなく、ちょっとした気づきとアクションで「変革の種」を生むこともできる。
イノベーションが叫ばれ、デザイン思考や啓発セミナーが盛んであるが、
イノベーションこそ、日常のちょっとしたことに隠れていることも多い。

トリニティで云えば、新しい弊社の価値変革は、
日々の客先との会話の一片に~ある。

(トリニティ湯浅)

2016年9月16日

TOMOKO MAGPIE DESIGN MANAGEMENT社とパートナシップを締結しました

トリニティ株式会社はこの度、オランダ・アムステルダムを拠点にデザイン・マネジメントを行うTOMOKO MAGPIE DESIGN MANAGEMENT社(代表:喜夛倫子)とパートナシップを締結しました。このパートナーシップを通じて、日本からヨーロッパ、ヨーロッパから日本への双方向でより手厚く、かつ円滑なデザインプロジェクトの遂行に努めます。
トリニティでは今後とも、グローバルなネットワークを拡充し、世界各地でのデザインプロジェクトの展開に対応して参ります。

TOMOKO MAGPIE DESIGN MANAGEMENT
http://www.t-magpie.com/

2016年4月14日

”クロスオーバー“デザイントレンドプログラム2016 募集開始! 〜領域を横断したデザイントレンドを周期で掴み、次の商品開発を優位にする〜

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2000年以降、ファッション/インテリア/プロダクトの領域を横断(クロスオーバー)して同じデザイントレンド傾向が見られるようになり、従来のデザイントレンドの見方、考え方だけでは対応しきれなくなっています。また、新商品開発の現場ではその時々でのデザイントレンドを的確につかむだけでなく、「その先」を読む力が必要とされています。

そのためにはこれまでよりも俯瞰的な視点に立ち、“領域を横断して”“時系列的に世の中の事象とデザインの潮流を知る”ことで、循環するトレンドの“周期性”をとらえることが次のデザイントレンドを予測する力になります。

そこでトリニティでは、新商品開発に求められている「領域を横断した最新のデザイントレンド」を知り、「時系列的に俯瞰して読み解き、その先のトレンドを予測」するプロセスを、これまで培った経験・ノウハウをもとにパッケージ化しました。
トリニティが独自に製作している「クロスオーバーデザイントレンド・レポート」をもとにした、セミナーとワークショップからなる2ステップ構成のプログラムで、次期商品開発につながる”クロスオーバー“デザイントレンドの読み解き方を伝授します。

■プログラム構成
STEP 1 “クロスオーバー”デザイントレンド・セミナー
様々な領域の注目すべきデザイン事例・事象を横断的かつ時系列に俯瞰することで
“次”を予測する材料を手に入れる

STEP2 創発ワークショップ
トレンド事例/事象の単なる理解にとどまらず、
より深い読み解きによって自社製品の新しいアイデア発想やデザイン開発のヒントが
獲得できる

■本プログラムのベネフィット
・クロスオーバー(領域横断)な視点から、最新のデザイントレンドを把握できる!
・デザイントレンドを時系列的に分析することで浮かび上がるトレンドの“周期性”を掴むことで、時代の先を見据えた新商品開発力を身につけることできる!
・デザイントレンドと、その背景にある社会的な潮流や、目に見えない時代の空気や価値観との相関を読み解くことで、人々の潜在的な欲求をデザイン表現に落とし込み、購買に不可欠な”共感”を得ることができる!

■プログラム概要
STEP1“クロスオーバー”デザイントレンドセミナー
トリニティメンバー2名がご依頼の企業様にお伺いし、“クロスオーバー(領域横断)”
デザイントレンドレポートを活用したセミナーを行う。
時間:質疑応答含め3時間程度を想定。
納品物:プレゼンテーションデータ資料
参加人数:制限なし
ご納品可能時期:2016年6月下旬以降を想定。
概算金額:
・グローバル&中国版:150万円(消費税抜き)
・タイ版:75万円(消費税抜き)
※ 出張経費は別途ご請求させて頂きます。

STEP 2 創発ワークショップ
トリニティメンバー3名がワークショップ運営を担当。
御社製品を基に、ユーザーペルソナや製品ブランドイメージを踏まえてトレンドを読み込み、御社の”らしさ”を検討しつつ具体的な製品アイデアに落とし込む。
必要に応じて視覚化担当メンバーも参加します。
時間:1.5日間
納品物:WSで活用したワークシート
参加人数:〜8名程度(2チームを想定)
※ 弊社メンバーがテーブルファシリを行います。
概算金額:150万円〜(消費税抜き)
※ 出張経費は別途ご請求させて頂きます。

(まずはトレンドの読み込み方のみを体験したい!〜という方には)
※STEP 2 創発ワークショップ簡易版
トリニティメンバー2名がワークショップ運営を担当。
レポート情報を基に、トリニティ流トレンド読み込み方を体感頂く。
時間:3〜4時間
納品物:WSで活用したワークシート
参加人数:〜8名程度(2チームを想定)
概算金額:40万円(消費税抜き)
※ 出張経費は別途ご請求させて頂きます。

本プログラムのお問い合わせは、トリニティ・エンパワーメント事務局まで!

→こちらの応募フォームをご活用ください!

2016年4月1日

<終了しました>6/2(木) 日経デザイン「ワールド・デザイントレンドセミナー」開催!最新CMFトレンドをお届けします!

トリニティでは毎年、日経BP社・日経デザイン誌と組んで
「ワールド・デザイントレンドセミナー」を実施しておりますが、
今年も6/2(木)にセミナー実施が決まりました。

今回のセミナーでは弊社の他、日経デザイン誌の丸尾編集長、
デザインジャーナリストの高橋美礼さんが登壇するほか
デザイン展示会での実績をもつ多彩なゲストがお目見えします。

同セミナーでは、弊社デザインリサーチャーの村田まゆみが
ミラノサローネをはじめとするインターナショナルな最新トレンド、
そして何よりCMFに特化したレクチャーを展開します。
乞うご期待ください。

●実施概要
日時:2016年6月2日(木) 14:00~17:30
場所:アキバプラザ(東京都千代田区神田練塀町3丁目)
http://www.fsi.co.jp/akibaplaza/map.html
受講料:
早期割引(5/2まで)読者特価::34,000円(税込)、一般価格 38,000円(税込)
通常料金:一般:39,000円、読者35,000円
*トリニティからのご紹介でお申し込み頂く場合は、特別価格でのご案内が可能です。
詳しくは弊社お問い合わせフォームから、
いつでもお問い合わせください。
http://trinitydesign.jp/contact/general/

定員:80名(最小開催人員:40名)
※参加申込人数が最小開催人員に達しない場合は、開催を中止させていただくことがあります。
また、やむを得ず講師等が変更になる場合もございますので、あらかじめご了承ください。
主催:日経BP社・日経デザイン

●日経デザイン特別セミナーサイト
http://business.nikkeibp.co.jp/nds/semi_20160602/

2016年3月16日

<募集は終了しました>新興国ワークショップ・マラソン(ベトナム&タイ編) 参加者募集開始!

経済新興国市場で活躍する「次世代グローバルリーダー」育成に向けた
第5回 新興国ワークショップ・マラソン(ベトナム&タイ編)

ベトナム/ホーチミンとタイ/バンコクの2か国に短期滞在し、現地の次世代市場を牽引する若者達とのワークショップ/フィールドワーク/家庭訪問を通じて今後の経済新興市場における価値観を探求する、約5ヶ月間のマルチクライアント型プログラムです。

【期待される効果】
・グローバルに通用する「実践的なチカラ」と「現地人脈」が形成できる。
・2ヶ国訪問&日本を含めた比較ワークを基盤とし今後の新興国動向を把握する為の仮説視点を獲得できる。
・他業界/他分野の参加メンバーにより、新たな視点や思考プロセスを皆で共有する事ができる。
・家庭訪問や会社訪問等を盛り込んだ現地視察によりB2C/B2Bの両面から生の状況を把握する事ができる。

■ 開催日時
2016年6月~2016年9月

■ 参加対象
20代~30代の若手デザイナー/企画/マーケティング/技術開発担当者(6~8名程度を想定)
※ 現地ディスカッション参加者は若手デザイナー/クリエーター、建築家/編集者/学生等の次世代市場牽引者を各国5~6名程度想定。

■ 定員
6~8名(お申込み多数の場合は抽選となります。)

■ 申込締切
2016年5月

■ 参加費
1名90万円~95万円(消費税抜き)を想定※ 最終金額はご参加人数により変動します。
※ ご参加者の懇親会費/航空券/交通費/宿泊滞在費/渡航先での食費は含まれません。
※ 全てのプログラムに弊社スタッフが最低1名同行します。
※ 本プログラムの報告書作成、弊社側による写真やビデオ撮影などの記録は別途費用が掛ります。
※ STEP4のプレゼンには、次回参加検討企業担当者も同席させて頂く可能性があります。

■ お問合せ:Trinity 新興国マラソンプログラム担当
山口:takashi@trinitydesign.jp
岡村:yoshihiro@trinitydesign.jp
TEL : 03-5211-5150  FAX : 03-5211-5150

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